平穏な心の海 [健康]
華やかに始まり沢山の感動と喜びのうねりの中で興奮させられた私達ですが、バンクーバー冬季
オリンピックも又華やかにフナーレとなりました。
輝かしいメダリストの選手の栄光を大いに祝福しながら、メダルに手の届かなかった選手の皆様
の活躍に拍手を送り、これからの期待を願いながら労をねぎらう思いです。
時の経つのは速いものでもう３月になりました。
今月は定期検診のある月なのですが、何事も無く検診結果が無事であります様にと願っています。
早いものでもう術後４年半が経過したのですね、無事に生きて来られた事に感慨すら覚えてしまう
今日この頃なのです。
これも天の思し召しなのでしょうか、当たり前に生きている事の喜びを感じられるのは一度は死を
も覚悟しなければならないと云う思いを経験した事ではないかと思ったりしています。
癌との闘いの中でいろいろな意味で自分の人生を振り返りながら学んだ事は私にとってとても大き
な意義があったと思っているのです。
それまでの自分を顧みて人との関わりの中で少なくとも幾らかの虚の衣を纏っていた、いや纏わざ
るを得なかったと言った方が当たっているかも知れませんが、いろいろな方便も己のバランスを取
るが為のガードとなっていた様に思い返されます。
いろいろな意味でとても欲張りだったのではないか等と思い巡らしながら苦笑しています。
今わたしの心の海が平穏でいられるのはいろいろな意味で欲張らなくなったと云う思いがあるので
す。それは『足るを知る』を悟ったのではなく、悟らされた事によるものかも知れない、そんな思
いを持たされる今日この頃の私です。
遣る瀬ない気持が・・・・・。 [健康]
私の脳裡に灼きついている哀しい思い出があります。
それは私の母が八十半ばを過ぎた頃に出会った当たり前の日常生活の中での出来事でした。
その日も何時ものように朝をむかえて庭掃除をする母の姿がありました。
朝テレビのニュースを見ながら何時ものように食事を済ませてから庭に出たと思ったら植木鉢を
次から次へと部屋の中に運び込んでいるではありませんか、その日は晴れていて雨の予報もない
日であると言うのに、そして部屋の中で植え替えを始めているのです。
驚いた私が母に注意をすると怪訝な顔をして見返しながらふくれた表情をして私を見るのです。
そして『朝ご飯は未だかい？』と言うではありませんか、つい今しがた朝ご飯は済ませたばかり
だと言うのに、私がもう朝ご飯は食べたでしょうと言うと、食べていないと強く言い返して来ま
したので『何言っているのもう食べました』と少し語気を強く言うと母は涙ぐんでしまいました。
その時に私が持ち合わせていた認知症の情報では、もしかして認知症のサインではないなのかと
云う思いが頭の中を過り駆け巡っていきました。
その頃は認知症とは云わず痴呆症と云う言い方をしていました。
その後の母は正常な時があるかと思えば痴呆の症状が出て来たりして、いわゆる斑ボケと云う状
態のようでしたが次第にそのパターンにはまって行ってしまったのです。
何とも遣る瀬なく、今思うとあの頃の認知症に関する知識の薄弱さを悔いて自身を責めてしまい
ます。
良く見る夢との付き合い・・・・。 [健康]
わたしは夢を良く見るのですが、自分の体験した事のない情景が映し出されたりするのです。
それは何故なのだろうかと思う事がよくあったりします。
目が覚めてから内容がよく思い出せない夢と、はっきると覚えている夢があるのですが睡眠が
浅い時などに夢をよく見ると聞いたりしますが、それは私の睡眠が浅い事が多いと云う事なの
かもしれないですね、夢は時間帯によって正夢と逆さ夢があると云うのですが正確には良くわ
かりませんが夢の中に出てくるいろいろな情景は時には楽しく時には哀しく時には苦しみもが
いていたりする自分が居たりするのです。
よく『夢は現』などと言いますが本当はどうなのでしょうね。
もしかして何かを求心している己の願望が心に反映されていて夢の中でいろいろな探し物をし
に出掛けている様子なのかも知れないなどと・・・・自分で勝手に思っていたりしています。
夢に出てくるコンテンツが日頃から自身の中で無意識のうちに膨らませているイメージが作用
していたりするとしたら現実の体験から乖離しているのも頷けます。
『夢は現か幻か』等と言いますが正にそう思います。
命の愛おしさよ・・・・・。 [健康]
何時ものように朝目覚めて『ありがとう』と感謝して今日一日の無事を祈る時、生きている喜びが
身体中に湧いてくるのです。
大腸癌に冒されて苦悩とともに苦痛を味わい、死をも覚悟した四年余り前の記憶が時折頭を霞めて
行く事があります。
体調が少しでも思わしくない時などは、もしかして等と嫌な思いが湧いて来てしまいブルーな気持
に拍車をかけてしまったりします。
世の中には難病を抱えて苦しみながらも前向きな姿勢で生き抜いている立派な人たちが大勢いらっ
しゃいますが、皆さん強い意志を持って自分との闘いに心力されているのでしょう。
生命を頂いてこの世に生まれて人としてそれなりの分別を持って人生を歩んで来た自負が私自身を
勇気づけてくれているのですが、いろいろな反逆に出会う時に何時も思う事は『今、自分の目の前
で起きている事は必ずや自分自身の為になる事なのだ』と己に言い聞かせて凌いでいます。
今日も媚びる事なく私にとって心地良さを感じる時の過ごし方が出来ればと思い願っています。
笑いは健康の元ですね・・・・ [健康]
健康が一番だと言う事は誰でも承知している事ですが、日々の暮らしの中でどうしても無理を重ね
てしまう事も多いと思います。
時には人との関わりの中で怒りが込み上げて来たり、それを対人にぶつけてしまう様な事もあるか
も知れません。
しかし人間と言うのは自然に己を良いバランスに戻してくれる機能を持っていて大事に至らない様
に自浄作用が働いてくれています。
幸せでありたいという本能がそれらをバランス良く整えてくれているのでしょう。人間誰しもが争
いを求めて行動している訳ではなくて、幸せを求めて行動しているのですから自ずと歪んでしまわ
ないように心のバランスを整えているのだと思います。
『笑う門には福来る』という諺は良く聞きますが自分の人生を顧みても、この諺が当を得ている
と思いながら、つい微笑んでしまったりしています。
健康を保つ為には、肉体のバランス、そして心のバランスを崩さない様に日々ストレスを自分自身
の知恵で解決して行く事なのでしょう。
今日もいろいろな事に遭遇して喜んだり、悲しんだり、時には怒ったりするでしょうが、笑いを薬
と思って上手に活用すると健康の為にも良いのかもしれません。
夫婦の思い遣り [健康]
或るご夫婦が諍いを起こしてしまいました。
その原因はと言うと最近そぞろ忘れる頻度が多くなっているとご主人が奥様の健康を心配して
独断で認知症の検査を受けて貰うべく予約をしてしまったそうです。
その事を告げると奥様は非常に腹を立てて諍いへと発展してしまった様です。
自分の事を認知症扱いしていたと思い込んでしまった様でそれがご主人への怒りとなってしま
ったと言う事なのです。
虫の居所が悪かったのでしょうね、長年連れ添った夫婦と言えども相手の気持を素直に理解出
来ない時もあると思います。
憤懣遣る方ない奥様は私に受けさせるのなら、あなたも受けなさいと言う事になり結局お二人
で受診したと言う結果に落ち着いたそうです。
若年認知症の患者さんも増える傾向にある様ですが適切なタイミングで診察を受ける事もなか
なか難しい感じがしてしまいます。
まだまだこの科目に於いて充分な医療体制とは言えないのが現状の様なのでいろいろと問題も
多いようです。
私の経験からも重度の認知症の家族介護はとても大変なのです。先が見えない状態での中で頑
張るしかない訳でそのストレスたるや並ではありません。
それは全てに於いて自分を滅する覚悟を伴うからです。
心のケアを・・・・ [健康]
遠くで私を呼ぶ声がしたのは気のせいでした。
私の心の中で何かを求めている声なのかも知れないのですが、自分にも良くは解らないのです。
何を求め、何を探しているのか、そして何を欲しているのか、又何がしたいのか、何を迷っている
のか、余りにも今が平穏だからでしょうか、きっと何か変化が欲しいのかも知れません。
人間の欲求は無い物ねだりの連鎖なのですよ、充分に幸せなのにこれ以上何を付加すれば良いと思
っているのかと己に問いかけてみるのですがなかなか埒があきません。
新ためて考えてみても、これと言って特に欲しい物はないし、自分の身の程の内で充分満足してい
る筈なのに、自分を持て余している自身に気づく時が時々巡ってくるのです。
私はそんな時よく自画像を描いているのですが決して具象画にはならないで抽象画になってしまう
のが常となっています。
自然の中に静かに入り込んで樹木の精を頂いて、揺れる心を落ち着かせ自分を愛しむ余裕を感じら
れるまで静かに無想していると日常のいろいろなしがらみが解きほぐれて心の凝りが薄らいでで行
くのです。
心が凝り過ぎて血が通いづらくなると心が凍り付いてしまい愛する気持が失せ、優しい気持も無く
なってしまう悪循環になってしまいますから気持のリフレッシュと共に心のケアも忘れずに自分を
愛しんで行かないといけないと思っています。
昼寝の効用 [健康]
スヤスヤと寝息を立てながら気持良さそうに眠っている我が家の愛犬の屈託のない表情に癒されま
す。
昼下がりの微睡みが静かな空気とともに揺らめき流れるように心に響いてきます。
お昼寝という習慣は健康にとても役立つそうですね、ひと時の微睡みは身体をリラックスさせてく
れるのですね。
長い時間寝てしまうのは良くない様ですが、約三十分位の微睡みが丁度良い時間の目安の様です。
午前中の仕事が終わり昼食の後、少しの合間目を閉じて『無』になる時間を持つ事で逆立った気持
を鎮めて少しの余裕を取り戻す事に繋がるのだと思います。
クッションが無くなるとギスギスするようにほんの少しの有効な時間を持つ事でスムースな気持で
次の仕事に精を出す事が出来るのでしょう。
それが出来るか出来ないかはその人の能力にかかってくる訳で疎かにする訳にはいきません。
他者の慰めの言葉に癒されるだけでなく、自分自身が己の為に細やかな気遣いを求めて行く事だと
思っています。
普段の生活の中で自分を律する事が覚束なくなった時、さまざまな反逆の中に巻き込まれてしまい
苦難の坂を転げ落ちる事に成り兼ねません。
どんな精巧なハードディスクも細やかな部品によって性能を大きく発揮する事が出来るという事を
肝に銘じて我が身を愛おしんで行きたいと願うものです。
大晦日ですね [健康]
大晦日、一年を締めくくる一日ですね。
新たな年を迎える為に滞り無く準備をして気持を整える。
今年もいろいろな私事の出来事を総括して反省したり、思いを新たにしたりしています。
心豊かな愛溢れる社会であって欲しいと思い願う一年でした。
皆様、どうぞ良い年をお迎え下さい。
苛酷なダブルパンチ [健康]
日常の生活の中で気が付かないで過ぎ去っていった事が何れ程多くあるだろう。
自分では一番良い方法だと思って行動した事が実はそうでなかったりします。
あの時もう少し小さな事に気づいていたらもう少し何とかなったのに、後になってそう思っ
てみたところで後のまつりなのですが、知識が無かった、知らなかったと言う事は恐ろしい
ものでその時はベストのつもりで行った事が知識を得た今ではそうではなかったと言う事に
気づかされます。
自分自身の中で一生懸命思い遣りを持って行ったつもりでも、その通りに相手に届いていな
い事が後の学習で解った事があります。
私が大腸癌を患って生死の境を感じた時、私にはアルツハイマー認知症の母がいて長い間の
介護が私の人生に負荷されていました。
何と言う苛酷なダブルパンチでしょうか、私は神様、仏様に叫ぶ様にお願いしたのを思い出
してしまいます。
『このアルツハイマーの認知症を背負っている母をおいて私が先に死ぬわけにはいかない！』
と心の限り叫ぶ様に祈っていました。
順風満帆で歩んで来た人生がある時大しけに見舞われてなす術もならない状態に見舞われて
しまうのですから、無事が当たり前と思っていた心の弛みを反省する機会になりました。
